エリック・カールのクラシック作品
我が家は息子が0歳の頃、エリックカールの一番ベーシックな繰り返し絵本である”Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?”のボードブックを購入しました。

その頃は小さい子どもには破られる心配がないからボードブックが良いんだなということで、大きさとかもそこまで考えずにAmazonで購入しました。
ところがこの”Brown Bear”と”Polar Bear”の2冊は家にある絵本の中でも特別大きい絵本です。
狭い我が家、現在1歳8か月になる息子の本棚にはもう収まりきらないほどの絵本があって、この先どうしようかと悩みの種です。
特にこの”Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?”は絵本に登場する動物たちが、右に付いている大きなボタンを押すとなくのです。
0歳の頃はあまり自分で押すことはなかったのですが、先日1歳7か月になって久しぶりにこの本を出してきたかと思ったら、
「電源を入れて!」
という仕草で親に電源を入れさせて、(絵本の裏についたon/offのスイッチは1歳の子どもがonにするには少し小さすぎるぐらいの大きさです。)左のページに出てくる動物と右の動物を指差して、
「いっしょ!いっしょ!」
と喜んでいました。

動物ボタンを押すこともあります。
大人でも「こんななき声なんだ!」と楽しむことができます。
大人もたっぷり楽しめる英語絵本
さらに、日本語では動物は”鳴く”と一種類の動詞で表せるのに対して、英語では動物によって様々な使い分けがあることに驚きました。
あまり日常的には使わない動詞が多いですが、面白いと思いました。
例えば
growl:「ウ~~」といううなり声
roar:(ライオンなどが)うなる、ほえる
snort:(強い息で)鼻をならす「シュー」という声
bray:(ロバなどの)耳障りななき声
もちろんここで挙げた動詞にはこれだけの意味というわけではなく、他の意味も持っています。
“The dog’s growling.” (犬がうなっている。)
“I didn’t get a chance to eat all day, and my stomach’s growling.”(一日中食べる暇がなくて、お腹の虫がぐーぐー鳴いている。)
参考:アルクeow.alc.co.jp

絵本だからと侮れない!大人も新しい語彙を習得する喜びに気付ける
英語絵本は、大人でも新しい語彙に出会えるワクワクがたくさん詰まっていると思います。
特に見ていて楽しく、美しく、元気の出る絵は、子育ての日々に豊かなスパイスを与えてくれています。
先日、図書館の言語の本棚の前で、何となく1冊の本を手に取りました。
「英語で読む”星の王子さま”」
洋書を読むのは憧れるけど、絵本以外で洋書を読み切れたことがありません…
日本語でのサポートがあれば、自分でも洋書が読めるかなと思いました。
“星の王子さま”の冒頭で出てくるゾウを飲み込んだウワバミ。
ウワバミ(この本では”ボア”と訳されていました)を英語で”boa constrictor”と書かれていました。
“boa constrictor”は”Polar Bear”に出てきます!
大きなヘビのことを”boa constrictor”というのかと何となく理解していた程度だったのですが、”星の王子さま”には”南米の大蛇”と説明がありました。
同じ単語を別の場所で見つけたとき、「知ってる!」という感動とともに、記憶の定着にもつながります。
子どもの母語の習得は(もちろん第二言語も)、この感動の連続なのではないかと、大人になっても身を持って体験できることは、子どもとともに言語を学び続ける醍醐味でもあるのかと思います。
“Polar Bear”の本は、ボタンの重さで最後のページが破れてしまいましたが、子どもが大きくなってもその年齢に応じた様々な楽しみ方ができると思います。

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