幼保英検2級を受けてみました|勉強方法から出題傾向のまとめ

おとな英語

幼児教育・保育英語検定という試験が2019年に新しくできたようです。

高齢社会の日本は、海外からの労働力を確保するために、これから家族で日本に移住する人たちが増えることが考えられて、できた資格だと考えられます。

(残念ながらコロナ渦で、日本に移住する海外からの移民は現時点では増えていませんが、そのせいで本来であればインターナショナルプリスクールのような外国人の子どもが通う保育園の幼児の数が減り、コロナ渦でも日本で暮らす外国人の子どもが通常の保育園や幼稚園に流れているそうです。そのため、現在通常の保育園や幼稚園で英語が話せる先生の獲得が課題になっているそうです。)

私自身が、幼児や児童の英語に興味があるため、受けてみることにしました。

まず2級を選んだのは、一番情報量があったためでした。

「幼保英検」と検索すると2級を受けたという記事をいくつか拝見したので、まずはどんな検定か知るためにも、比較的情報量のあった2級から挑戦することにしました。

幼保英検2級に合格

2021年秋の検定で、幼保英検2級に合格することができました。

【2021年度秋季:合格点63点/100点満点中】

私の英語力は、英検準一級、TOEICは学生だったとき以来受けていないため持っていません。

大学を卒業して10年弱経って子育てが始まったころに、英検2級どまりの自分の英語力が情けなく感じられ、子育て後のキャリアのためにも、改めて英語を初めから勉強し直そうと一念発起したところです。(あまり英語に自信がありません。)

勉強開始から本番まで

幼保英検の2級は元々の英語力で楽々受かるものではありませんでした。

私の幼保英検2級を受けたあとの感想は、「難しかった~、もしかしたら落ちてるかも、、、」でした。

子育ての合間の時間だけですが、本格的に英語の勉強を始めて英検準一級に合格していたので、「2級で落ちるわけにはいかない、2級なら大丈夫だろう。」という考え方をしていました。

私は余裕を持って、試験の4か月ほど前からテキストに目を通し始めました。

1週間に1章ずつ音読や黙読、知らない表現を覚えることをして、約2か月間でテキスト全体を勉強しました。

テキストの勉強を終えた3か月目に、ワークブックで実際に問題を解きました。

ワークブックには3回分の問題があるので、だいたい1週間かけて1回分の問題を、解いて答え合せをして見直しまでやりきることをしました。

最後の1か月で再度テキストを見直し、配点の高そうなリスニングは確実に取れるようにと、シャドーイングなどをして準備をしました。

試験3,4か月前:テキスト

試験2か月前:ワークブック

試験1か月前:テキスト、ワークブックの苦手な部分の復習

ワークブックを使用して模擬試験ー気を付けたいことー

公式の過去問が出版されていないため、ワークブックを模擬試験として解く練習をするといいと思います。

実際の試験と同じ時間配分の、筆記試験50分です。

リスニングは公式サイトに音源があったのでそれを使用しました。

テキスト音源ダウンロード|幼保英語検定、教職英語検定テキスト出版のBOOKFORE
BOOKFOREでは、幼保英語検定、教職英語検定テキストなど、子どもの育成につながる書籍を中心に出版していきます。テキスト音源ダウンロードです。

ワークブックを模擬試験として、本番も同じような形式で同じような難易度の試験を想定して臨みました。

しかし本番の試験を受けて、「危ないかも…」とシ少しョックを受けました。

というのも、ワークブックに比べると、難易度は高いように感じました。

本番の試験は、筆記の形式が大きく異なっていました。

またリーディングの文章が、ワークブックのものは一般的な教育論なのである程度の一般常識で解ける問題があるのに対して、本番の試験は教育業界の時事ネタが大部分を占めていました。

テキストを勉強したから解けるというよりも、日頃から教育関連のニュースに敏感でいることも、試験を突破することには大切な準備だと思いました。

ワークブックと具体的に異なっていたのは下記の通りです。

ワークブック

筆記

全て配点各1点(問1~問20)※文または会話文の穴埋め

       (問21~問30)※長文読解1

       (問31~問40)※長文読解2

リスニング

全て配点各3点(問41~問50)※3題に分かれていて、写真を見ながらパッセージを聴き各問いに答える【園長先生と保護者、園長先生と担任の先生のような2人の会話】

       (問51~問60)※2題に分かれていて、パッセージを聴いて各問いに答える【園長先生から保護者への連絡等】

本番の試験

リスニング

全て配点各2点(問1~問10)※3題に分かれていて、絵を見ながらパッセージを聴き各問いに答える【園長先生と保護者、担任の先生と子どもの会話】

       (問11~問20)※2題に分かれていて、パッセージを聴いて各問いに答える【園長先生から保護者への連絡事項(体調不良の場合の対応について)(園でのスマートデバイスの活用について)】

筆記(問21~問40:配点各1点)※ワークブックと同じ穴埋め形式です

  (問41~問45:配点各2点)※長文の穴埋め【園長から保護者へ、コロナ渦の対応について】

  (問46~問50:配点各2点)※長文読解1【幼児期の教育の質の大切さについて】

  (問51~問55:配点各2点)※並び替え英作文、2番目と4番目にくる単語を選びます

  (問56~問60:配点各2点)※長文読解2【教育の変遷について、現代の教育のあるべき姿】

大きく異なるのは

①リスニングと筆記の順番(実際の試験はリスニングから始まる)

②配点(ワークブックはリスニングの配点が高いけど、実際はそれぞれ異なる配点)

③並び替え英作文がある(文法の勉強も大切だということ)

④扱われるトピック(ワークブックは保育園や幼稚園が舞台、実際の試験は時事ネタが中心)

試験合格のために必要なテキスト

公式のテキスト、ワークブック、単語帳が発売されているようですが、私はテキストとワークブックを購入して勉強しました。

どれか一つを選ぶなら、ワークブックが良いのかと思います。

問題を解き、知らない表現や単語を身に付けていくスタイルで勉強するのがいいのかと思いました。

テキストの利点としては、試験対策というよりも、実際の現場で活用できる表現と豊富に出会えることだと思います。

私は保育園やプリスクールで働いているわけではありませんが、家で2歳の息子と一緒に毎日英語に触れるようにしているので、英語の時間に使えるのかと思いました。

ネイティブではない発音で話すのはあまり気が進まず、会話を英語にすることは今のところあまりないのですが、テキストを勉強する際に、実際に自分が目の前にいる園児や子どもに話しかけることを想像しながら、実際にテキストの表現を自分が使うという心持ちで勉強することで、モチベーションが維持でき、習得も早くできるようになり、勉強が続けられるのではないかと思いました。

会場受験かオンライン受験か

最近ではオンラインで試験を受ける機会がかなり増えました。

私は家には2歳の息子がいるので、家での受験は難しいと判断して会場受験にしました。

ただ当日試験監督として会場にいた、幼保英検の協会の方は、オンライン受験の方も多くいるとおっしゃっていました。

特に札幌会場は試験会場での受験希望者が3名のみで、会場での試験を中止し、全員がオンライン受験になったということでした。

私は試験会場の緊張感の中で受験した方が集中できると思いますが、今度はますますオンラインでの受験が増えるような気がしています。

幼保英検準1級へのチャレンジ

2級になんとか合格でき、比較的楽しく勉強できたと思うので、今後は準一級へ挑戦してみたいと考えています。

冒頭にも書いたように、少子化とはいえ、保育園や幼稚園での英語ができる保育士や幼稚園教諭の需要が増えることを願って、勉強を続けたいと思います。

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